11/20第57回オンライン研究会「カット・ガラス研究(2)」 ※一般参加可

日本ガラス工芸学会
第57回 オンライン研究会のご案内「カット・ガラス研究(2)」のおしらせ

会員各位

向寒の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

先日四角隆二会員が発表されたサーサーン朝のカット・ガラスに関する考古学的な問題提起を受け、11月はカット・ガラスを含めたサーサーン朝のガラス製品に関する理化学的な分析を進めている東京電機大学の阿部善也会員より、最新成果を発表していただきます。
古くより正倉院「白瑠璃碗」や伝安閑天皇陵出土碗などの存在が知られていた我が国では、サーサーン朝のガラス製品、特にカット・ガラスは「厳重な品質管理のもと、下賜や輸出のために大量生産されたシルクロード交易のヒット商品」というイメージが根付いています。
しかし、果たしてこれは本当の姿なのでしょうか。阿部会員が国内外の研究施設で分析したサーサーン・ガラスの分析値は何を物語るのでしょうか。最新の研究の成果をオンラインで視聴しながら学びたいと思います。

今回の研究会はオンラインのライブ形式で行います。
会員以外の方々もご視聴いただける一般公開の研究会ですので、皆様の周囲の方々にもお声掛けいただき、お誘いあわせてご参加ください。

10月の第56回研究会に参加されていない方でも、十分にお楽しみいただける内容になっております。

大英博物館収蔵庫における分析の様子

【日時】

日時:2021年11月20日(土)13:30~15:30(予定)

オンライン配信:Zoomによるミーティングシステムを使用します。
司会:村串まどか(研究企画担当)

開場 13:15
13:30 ライブ研究会
適宜休憩をはさみます 
15:00 質疑応答
15:30 閉会

【研究会発表題目と要旨】

演題: 白瑠璃碗はサーサーン朝の宮廷工房で作られたのか
-X線分析からサーサーン・ガラスの実態に迫る-

  • 要旨: サーサーン朝で作られたガラス製品「サーサーン・ガラス」について、古代における東西交易を実物で証明するものとして注目を集めている一方で、考古学的な情報の欠如した盗掘品の蔓延により、その生産・利用・流通に関する実態を正しく理解できない状況が続いてきました。こうした中、2000年代後半からサーサーン・ガラスを対象とした理化学的な研究が活発化し、科学的な視点から議論されるようになりました。発表者も、メソポタミア都市遺跡出土資料、伝イラン北部由来の博物館資料、さらには我が国における希少な出土品を対象として、非破壊で元素の組成(化学組成)を調べることができる蛍光X線分析(XRF)を中心とした理化学的な分析調査を進めています。今回は、可搬型のXRF装置を用いて国内外の博物館や美術館で実施した分析の結果から、サーサーン・ガラスの実態について考えてみたいと思います。

【申し込み方法】下記のリンクをクリックし、フォームを送信してください
https://forms.office.com/r/JZuGmpQ91K

【締め切り日】11月19日23時

ご参加にはパソコン(あるいはスマホやタブレット)と、ご自身のメールアドレスとインターネット環境(Wi-Fiなど)が必要となります。ご不明の場合は、下記の連絡先アドレスにご一報いただけますよう、お願いいたします。
申し込み直後にZoomリンクをお送りします。届いていない場合はお知らせください。

キャンセルの際は下記メールアドレスにご連絡ください。

【問い合わせ先メールアドレス】

 yamahana_kyoko_egy★tokai-u.jp (★印を@に変更してお送りください)
 山花京子(研究企画理事)

皆様のご参加をお待ちしております。
研究企画委員:山花京子・奥野美果・近岡令・村串まどか・堀口徹
事務局 井上暁子

///日本ガラス工芸学会 ///
ガラスの研究者、愛好者、制作者をはじめ、ひろくガラス全般に関わる人々からなる団体です。
会員相互の連繋、情報交換などによって、ガラス研究やガラス文化の振興をはかることを目的としています。
会の趣旨にご賛同いただける方ならどなたでもご入会いただけます。
HP 日本ガラス工芸学会 j-glass.org
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