(更新)2/25(土)日本ガラス工芸学会 2011年度会 神楽坂・理科大

新春の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

さて、日本ガラス工芸学会では来る2月25日土曜日に学会員による発表会を行いました。

日本ガラス工芸学会 2011年度会発表内容

志村真紀 13:30-14:10 「川崎市におけるガラスシティ・プロジェクト」
横浜国立大学 地域実践教育研究センター 准教授、博士(デザイン学)

志村真紀 13:30-14:10 「川崎市におけるガラスシティ・プロジェクト」

要旨:ガラス工芸を新産業としている川崎市において、市とガラス作家が連携して行っている展覧会の開催やガラス体験工房をはじめ、大学が連携することによって共同で進めている「ガラスシティ・プロジェクト」や、「かわさきガラス」の創出に関するプロジェクトについて紹介します。
(休憩10分)

阿部善也 14:20-15:00 「古代エジプト及び西アジア地域におけるコバルト着色ガラスの利用と変遷」
東京理科大学 総合化学研究科 総合化学専攻

阿部善也 14:20-15:00 「古代エジプト及び西アジア地域におけるコバルト着色ガラスの利用と変遷」

要旨:ガラスのコバルト青色着色剤の利用開始は紀元前15世紀のエジプトにまで遡る。
コバルト着色の青色ガラスは開発当初から今日に至るまで,数千年に渡り作られ続けているものの,
原料鉱物の採掘地が比較的限定されている一方で,その詳細な利用には不明点が多く残されている。
発表者は可搬型分析装置をエジプト・西アジア地域の古代遺跡や国内外の博物館へと持ち込み,
青色の古代ガラスおよび関連資料の非破壊分析を行ってきた。今回はこれまで得られた成果をまとめ,}
古代エジプト・西アジア地域におけるコバルト着色剤の利用と変遷に関する考古化学的知見を発表する。

(休憩10分)

白瀧絢子 15:10-15:50 「小田コレクション分析における日本の古代ガラスの考古科学的研究」

東京理科大学 総合化学研究科 中井研究室

白瀧絢子 15:10-15:50 「小田コレクション分析における日本の古代ガラスの考古科学的研究」

要旨:故小田幸子氏は国立科学博物館に奉職されていた古代ガラスの分析の先駆者の一人である. 今回、我々は小田氏の遺品として残されていた日本の古代ガラスの分析を行う機会を得た.日本の弥生から平安時代にわたる様々な時代・地域のガラスが残されており、非常に貴重な資料である.
今回は古代日本のガラスの組成的変遷の一端を明らかにすることを目的として 蛍光X線分析装置により化学組成分析を行った。 その結果を、我々がこれまで分析を行ってきた、弥生・古墳時代のガラスビーズや、 平等院鳳凰堂のガラスの分析結果と比較することで、考察を加えた

会場の様子

P1030342P1030343

日本ガラス工芸学会 2011年度会発表内容 神楽坂・理科大

 

—-以下 当初掲載の開催のご案内 —- 
今回の年会は、志村真紀さんと阿部善也さん、白瀧絢子さんの3名が発表いたします。それぞれ会員歴が新しい若手の発表です。詳細につきましては下記をご覧ください。皆様ふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時 2012年2月25日(土) 開場13:00

場所 東京理科大学神楽坂校舎2号館234号室

〒162-8601 東京都新宿区神楽坂1-3 電話03-3260-4271(代)

東京理科大学神楽坂校舎

参加ご希望の方は座席準備の都合上、あらかじめご一報いただけますとありがたく存じます。メールでご連絡の場合は研究企画 奥野美果(micaokunoアットマークgmail.com)までご連絡頂けますよう、お願い致します。また緊急の連絡の際は、奥野または藤原の携帯にご連絡下さい。FAXをご利用の方は、申込票を事務局へお送りください。

image

///日本ガラス工芸学会 ///

ガラスの研究者、愛好者、制作者をはじめ、ひろくガラス全般に関わる人々からなる団体です。

会員相互の連繋、情報交換などによって、ガラス研究やガラス文化の振興をはかることを目的としています。

会の趣旨にご賛同いただける方ならどなたでもご入会いただけます。

HP 日本ガラス工芸学会 j-glass.org

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA