日本ガラス工芸学会
第44 回 日本ガラス工芸学会・研究会〔東京〕のご案内
新春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、2 月22 日(土)には新進気鋭のガラス研究者2 名による研究会を行います。発表者である村串まどか氏は東京理科大学の中井研究室にて日本を中心としたガラスの分析において多くの実績を持つ若手研究者です。近岡令氏は東京芸術大学の藤原研究室にて研鑽を積み、独自の制作方法で作家活動を行っています。今回の研究会においては村串・近岡両氏の学生時代の集大成となる発表を行っていただくことになりました。
新たな研究成果を聞く貴重な機会ですので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2020 年2 月22 日(土)13:00~16:45
会場:日本硝子製品工業会 地下会議室(最寄り駅 JR 新大久保駅 下記参照)
開場 12:30
13:00~14:30
「非破壊オンサイト分析による日本およびシルクロードの古代ガラスの化学組成と流通に関する研究」
村串まどか
本研究は日本列島内およびアジア各地10 ヵ国で出土した古代ガラスについての化学組成分析データをもとに、日本およびシルクロードにおける古代のガラス交易を明らかにすることを目的とした。可搬型蛍光X 線分析装置を用いて得られた約4000 点の分析データをもとに、海外出土ガラスとの化学組成の比較を通して古代ガラスの流通について発表する。
14:30~14:45 休憩
14:45~16:15
「動きの気配とガラスの両義性」 近岡令
ガラス作家であり、教育者でもある私がこれまでの実践研究とその活動をふりかえり、その中で変化を見せた思考過程と制作技術、そしてそれを元に制作した作品について発表する。私の興味が、ガラスの持つ素材特性のパラドクス、強さと脆さ、固体と液体などの二項のそれぞれが支え合う「両義性」にあり、それに基づいた制作思考と技術による表現であることにたどり着く過程と、またその中で生み出した独自のガラス成形技法、粉体鋳型成型技法と柔軟性のあるセラミックファイバーを用いた加熱成型技法について発表する。
申込方法:
お申込みは山花のメールアドレス yamahana_kyoko_egy☆tokai-u.jp(☆を@へ変更してください)、または事務局へFAX を、2 月15 日までにお願いいたします。
参加費:会員は無料、非会員は資料代として500 円申し受けます。
会場: (一社)日本硝子製品工業会 地下会議室 〒169-0073 東京都新宿区百人町3-21-16 日本ガラス工業センタービル 地下 1 階最寄り駅:JR山手線新大久保駅徒歩7 分 会場へのアクセス 詳細
関東研究企画委員:山花京子・奥野美果・近岡令・村串まどか・堀口徹
事務局 井上暁子
ご案内PDF https://j-glass.org/pdf/2020222-44thkanto.pdf
///日本ガラス工芸学会 ///
ガラスの研究者、愛好者、制作者をはじめ、ひろくガラス全般に関わる人々からなる団体です。
会員相互の連繋、情報交換などによって、ガラス研究やガラス文化の振興をはかることを目的としています。
会の趣旨にご賛同いただける方ならどなたでもご入会いただけます。
HP 日本ガラス工芸学会 j-glass.org
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