会員各位
仲秋の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年の研究会は10 月、11 月、 12 月と カット・ ガラス (切子ガラス)を大きなテーマとして進めていきます。まず 10 月の研究会は 岡山市立オリエント美術館 主査 学芸員の四角隆二氏によるサーサーン朝ペルシアのカット・ガラスに関する研究発表です。正倉院にも伝わるサーサーン朝ペルシアのカット・ ガラスは当時の日本が西方と繋がっていた東西交流の証でもあり 、 現在では正倉院宝物 の中で最も注目される名宝の一つですが 、当時は果たして奢侈品(ぜいたく品)として流通していたものでしょうか 。 四角会員の ご研究の成果を オンラインで視聴しながら学びたいと思います 。
今回の研究会はオンラインのライブ形式で行います。会員以外の方々もご視聴いただける一般公開の研究会ですので、皆様の周囲の方々にもお声掛けいただき、お誘いあわせてご参加ください。
【日時】
日時:2021 年10月24 日(日) 13:30-15:30
オンライン配信:Zoom によるミーティングシステムを使用します。
司会:山花京子(研究企画理事)
開場 13:15
13:30 ライブ研究会
適宜休憩をはさみます
15:00 質疑応答
15:30 閉会
【研究会発表 題目 と 要旨 】
演題:
サーサーン朝のガラス容器は、どのようにして特別な宝物となっていったのか?
要旨:
前年秋から続く明仁親王殿下(現上皇陛下)のご成婚フィーバー(および「ミッチーブーム」)に沸いていた 1959 年 11 月、東京大学調査団員だった深井晋司氏は正倉院蔵白瑠璃碗類品をイランで発見したと報じた。以後、奈良県新沢千塚古墳群や福岡県沖ノ島祭祀遺跡など古墳時代の祭祀コンテクストからカット・ガラス容器が出土したことで、サーサーン朝のカット・ガラスは「皇室」「古代祭祀」イメージと分かち難い「特別な宝物」へと祭り上げられたまま、60 年以上が経過した。近年、発表者らが進めてきたメソポタミア出土サーサーン・ガラスの検討によれば、制作地におけるガラス容器は実用の域を超えるものではない。本発表では、製品に施されたカット装飾を検討する中で、制作地から離れた消費地における威信財化について考えてみたい。
【申し込み方法】
下記のリンクをクリックし、フォームを送信してください。
https://forms.office.com/r/fAbDWCghCF
【締め切り日】10 月22 日17 時
ご参加にはパソコン(あるいはスマホやタブレット)と、ご自身のメールアドレスとインターネット環境(Wi-Fi など)が必要となります。
ご不明の場合は、下記の連絡先アドレスにご一報いただけますよう、お願いいたします。
申し込み締め切り日は10 月22 日17 時とさせていただきます。
Zoom リンク先の配布は10 月23 日に行います。
お申し込みをされた方で、23 時までにZoom 招待が届いていない方はお知らせください。
キャンセルの際は下記メールアドレスにご連絡ください。
【問い合わせ先メールアドレス】
yamahana_kyoko_egy★tokai-u.jp (★印を@に変更してお送りください)
山花京子(研究企画理事)
皆様のご参加をお待ちしております。
研究企画委員:山花京子・奥野美果・近岡令・村串まどか・堀口徹
事務局 井上暁子
///日本ガラス工芸学会 ///
ガラスの研究者、愛好者、制作者をはじめ、ひろくガラス全般に関わる人々からなる団体です。
会員相互の連繋、情報交換などによって、ガラス研究やガラス文化の振興をはかることを目的としています。
会の趣旨にご賛同いただける方ならどなたでもご入会いただけます。
HP 日本ガラス工芸学会 j-glass.org
当ブログでは会員の皆さまからの情報を御待ちしています。