会員の国士舘大学21世紀アジア学部非常勤講師 小寺智津子さんが、
『ガラスが語る古代東アジア [ものが語る歴史27]』
を上梓されました。
「約5千年前、西アジアで生まれたガラスが、
政治的・呪術的意味を付加されつつ東アジアに伝わっていく様相を丹念に追究。
ガラスを通して、東アジア各国の社会の動きを鮮やかに描きだす。 」・・・出版社サイトより
▽目次
序章 ガラスの特性と西方における発展
第1章 東アジアへのガラスの伝来と発展
第2章 漢代中国のガラス製品と社会
第3章 漢帝国の広がりとガラス製品
第4章 激動の東アジアとガラス
第5章 ガラスにみるシルクロードの爛熟と仏教の隆盛
▽作者より
約5千年前、西アジアで生まれたガラスは、シルクロードを通じて東方へと伝播し、中国をはじめ東アジア各地へと広がっていった。これら古代のガラス製品はその美しさで我々を魅了するが、一方で古代においてガラスは単なる装飾品というだけではなく、政治的・呪術的意味合いを付与されることも多く、ガラス製品とその使用の様相は、社会の一側面を明確に示すものである。
本書は、東アジアにガラスが伝来・発展する様相を追及する一方で、ガラス遺物を通して、東アジア各国の社会の動きや相互の対外交渉、そしてガラス伝来の背景となったシルクロードの活況を描き出すことを目的とした。歴史の語り部としてのガラスの魅力に、あらためて目を向けてほしい。
▽著者プロフィール
小寺智津子
1993年、東京大学文学部史学科西洋史専修課程卒業。
三菱電機株式会社に勤めたのち、1999年、東京大学文学部歴史文化学科考古学専修課程に学士入学。
2011年同大学院人文社会系研究科考古学博士課程単位取得満期退学。
現在国士舘大学21世紀アジア学部非常勤講師。
『ガラスが語る古代東アジア [ものが語る歴史27]』
著者名 小寺智津子
出版社名 同成社
発行年月 2012年6月
価格 4500円(税別)
ISBN 978-4886216045
///日本ガラス工芸学会 ///
ガラスの研究者、愛好者、制作者をはじめ、ひろくガラス全般に関わる人々からなる団体です。
会員相互の連繋、情報交換などによって、ガラス研究やガラス文化の振興をはかることを目的としています。
会の趣旨にご賛同いただける方ならどなたでもご入会いただけます。
HP 日本ガラス工芸学会 j-glass.org
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