錦秋の候、日本ガラス工芸学会会員の皆様におかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
恒例となりました、研究会を下記の要領で開催したいと思います。
皆様ふるってご参加いただけますよう、お願い申し上げます。
日時 2013年11月16日(土)
発表(質疑応答含む)
13:30~15:00「日本および東南アジア出土の古代ガラスに関する考古化学的研究」
発表者 松﨑真弓(東京理科大学 総合化学研究科 総合化学専攻 修士課程2年)
ガラスは西アジアに起源を持ち、陸や海の交易路(シルクロード)を経て東アジアへと伝わった。中でも東南アジア地域は西方から東アジアへと至る海上交易路“海のシルクロード”の一大拠点と考えられており、日本の古代ガラスの起源研究において極めて重要である。そこで我々は可搬型装置を用いて日本および東南アジア各地で出土したガラスの組成分析を行い、その組成的特徴からガラスにおける日本と南方地域との関連性を化学的に検証した。
休憩 15分
15:15~16:45 「博多遺跡群から出土したガラス質付着坩堝の調査」
発表者 降幡順子(独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所)
本研究の調査対象である博多遺跡群は、ガラス製品や、ガラス質が内部に付着した坩堝が出土するなど、中世においてカリウム鉛ガラス生産関連遺物が最も多く出土している遺跡である。
近年の研究(比佐ら:2008)によって、博多遺跡群出土坩堝が分類できることがわかってきたため、われわれはそれを踏まえ、坩堝の内部に付着したガラス質資料(以下、坩堝付着ガラス質資料とよぶ)の鉛同位体比分析をおこなった。その結果、坩堝の分類と所属時期によって鉛原料の産地に違いを見出したのでそれを報告する。
見学会 17:00~17:40
近くの東京理科大学近代資料館で中井研究室のガラスを中心とする文化財調査を紹介する特別展「古代文化財の謎を解く -X線で見えてくる昔のこと-」(11/5より12/14まで)を開催しています。岡山オリエント美術館や熊本装飾古墳館等からの貴重なガラス展示もありますので、ぜひ皆様にご覧頂きたく、講演の後に見学会を開催させていただきます。
研究会参加について:
会員の皆様の研究会へのご参加は無料です。非会員の方々の参加については、参加費500円を頂戴いたします。
会場の椅子準備の関係上、ご参加になる方は前もって事務局または担当(奥野 メールアドレス micaokunoアットマークgmail.comへご連絡いただけますよう、お願いいたします。
※迷惑メール対策のため、メールアドレスをアットマークと日本語化しています。
送信の際は半角 @ に直してご送信下さい。
懇親会について:
研究会の後の18時から懇親会を予定しています。お一人の予算は5000円です。懇親会に参加ご希望の方は事務局か、上記のメールアドレスに11月9日(土)までにご連絡ください。それ以降のキャンセルに付いては、実費をお支払いいただくことになりますが、悪しからずご了承下さい。
皆様のご参加をお待ち申し上げます。
会長 中井泉
関東企画研究委員 藤原信幸、山花京子
事務局 井上暁子
///日本ガラス工芸学会 ///
ガラスの研究者、愛好者、制作者をはじめ、ひろくガラス全般に関わる人々からなる団体です。
会員相互の連繋、情報交換などによって、ガラス研究やガラス文化の振興をはかることを目的としています。
会の趣旨にご賛同いただける方ならどなたでもご入会いただけます。
HP 日本ガラス工芸学会 j-glass.org
当ブログでは会員の皆さまからの情報を御待ちしています。
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